散乱因子 (Scattering Factor)¶
Scattering Factor は、選択中の結晶について許される結晶面(反射)の一覧を作成し、それぞれの 構造因子 と回折強度を計算します。放射線の種類(X線・電子線・中性子線)を切り替えられるので、同じ結晶の構造因子を回折手法ごとに比較できます。
ウィンドウ上部に計算条件、下部に反射の一覧表が並びます。条件を変更すると表は即座に再計算されます。
放射線の種類¶
- X線 / 電子線 / 中性子線 — 散乱の元になる原子散乱因子は放射線ごとに異なるため、ここで切り替えます。
- X線 の場合は 元素(アノード材)と特性線(Kα など)を選ぶと、その特性X線の波長が自動的に設定されます。
波長コントロール¶
- エネルギー(keV) と 波長(Å) は相互に連動します。
- 2θ(回折角)の計算にこの波長が使われます。X線では元素・特性線の選択でも設定できます。
表示・計算オプション¶
- 粉末回折(BB光学系)強度 — 多重度・ローレンツ偏光因子を含む粉末回折(Bragg–Brentano 光学系)の強度として相対強度を計算します。オフのときは構造因子由来の強度です。
- 等価な面は非表示 — 対称等価な面を 1 つにまとめて表示します。
- 消滅する面は非表示 — 消滅則で強度ゼロになる面を一覧から除外します。
- 単位(Å / nm) — 面間隔などの長さの単位。
- d値の下限 — これより小さい d(面間隔)の面を一覧から除外し、高次反射を切り捨てます。
反射一覧表¶
各行が 1 つの反射(または対称等価な面のグループ)に対応します。
| 列 | 意味 |
|---|---|
| h, k, l | ミラー指数 |
| Multi. | 多重度(対称等価な面の数) |
| d (Å) | 面間隔 |
| q (2π/d) | 散乱ベクトルの大きさ |
| 2θ (°) | 選択した波長に対する回折角 |
| F_real | 構造因子の実部 |
| F_inv | 構造因子の虚部 |
| |F| | 構造因子の振幅(= √(F_real² + F_inv²)) |
| F^2 | 構造因子の強度(|F|²) |
| Rel. Int. (%) | 最大反射を 100 とした相対強度 |
クリップボードにコピー¶
クリップボードにコピー で、一覧表を表計算ソフトへ貼り付け可能なテキストとしてコピーします。

